正月の準備というと「しめ飾り」や「おせち」等ですが、中でも欠かせないのが鏡餅です。
鏡餅というと、スーパーで売られている物を買う人がほとんどですよね。
よくみる鏡餅は、餅とみかんの組み合わせがほとんどです。
一般的な組み合わせの他に、「するめ」や「昆布」などの組み合わせもあります。
するめや昆布などを飾ると縁起が良いらしいです。
具体的にどう飾ればいいのか、何を飾ればいいのか分かりませんよね。
私も今まで市販の鏡餅の飾りしかないと思っていました。
本記事は、鏡餅のするめや昆布の飾り方や意味などを紹介します。
鏡餅の飾り方や必要なものを詳しく解説!
鏡元の飾り方や必要な物を紹介します。
必要な物
- 三方(さんぽう):鏡餅が乗っている器。
- 四方紅(しほうべに):鏡餅をのせる和紙
- 裏白(うらじろ):餅の下に敷いてある大形のシダの葉
- 御幣(ごへい)、紙垂(しで)、四手(しで):紅白でひし形に交互に垂れている紙
- 橙(だいだい):ミカン科の果物(みかんではない)
手順
①三方の上に裏白を置く
②裏白の上に四方紅を置く
③四方紅の上に御幣を置く
④御幣上に鏡餅を置く
⑤鏡餅の上に橙を置けば完成
この手順は一般的な鏡餅ですが、地方や家によって飾り方が異なります。
例えば、橙の他に串柿、黒豆、するめ、昆布などの縁起物を飾るそうです。
今回紹介する昆布やするめを飾る位置は、地域ごとによって異なります。
鏡餅の上に置く/餅の下に敷く/餅の間に挟むパターンがあります。
位置の他に、昆布を手前に垂らす/餅と同じ横に向けて飾るパターンです。
餅の間に挟むパターンですが、昔は手作り餅で大小重ねていました。
当時は、大小の餅の間に挟むことができました。
しかし、市販で売られている鏡餅は二段重ねてパックしてあるものが多いです。
昆布などを挟めるほどの大きさではないので、餅の上か横に置く場合が多いです。
来年の正月準備で、昆布など普段と違う鏡餅を飾るのもいいかもしれませんね。
鏡餅の飾りの名称や飾り方は深い意味がある
鏡餅の飾り種類や意味を紹介します。
- 橙
鏡餅の上に乗っているのは、みかんだと思っている方が多いでしょう。
同じミカン科で柑橘系ですが、種類は違うそうです。
実った後も数年木から落ちない事から、「代々栄える」という意味があります。
橙がない場合は、葉付きのみかんで代用してもOKです。
- 四方紅
鏡餅の下に敷いてある赤い和紙の事です。
四方紅で縁取る事で「天地四方の災いを払い一年の繁盛を祈願する」という意味です。
四方紅がない場合は、書道用の半紙を正方形に切って使うのもいいです。
- 三方
鏡餅を乗せる器を指します。
神へのお供え物を乗せる神器とされ、鏡餅も神への供え物として飾るそうです。
三方がない場合は、四角いお盆を代わりにしても大丈夫です。
- 御幣
鏡餅の飾りで、紅白で小さなひし形で連なるものです。
魔よけと四方に繁盛するようにという意味です。
- 裏白
鏡餅に飾ってある緑色のシダの葉です。
新旧の葉が一緒に伸びてくる特徴から「末永く繁盛する」ようにという意味です。
シダの葉は裏が白で、裏を上にするように飾るのが正式だそうです。
- 串柿
串柿は、名の通り串に柿が刺さっている飾り物です。
串柿が飾られている鏡餅は見かけませんよね。
串柿が飾られている鏡餅は、日本神話の三種の神器を表しています。
丸い餅は鏡・橙は玉・串柿は剣を意味しています。
柿は「幸せが来る/幸せをかき集める」という意味があります。
幸せが来る事と柿の木が長寿である事から縁起物として飾られます。
- 昆布
昆布は、餅の間に挟んだり上に置いたりと飾り方は地域ごとで異なります。
昆布は、「喜びが広がる」/「子供が生まれる」という意味です。
- 末広扇子
扇子は、末広がりの形なので「末永く繁栄する」という意味があります。
- ゆずり葉
新しい葉が出て古い葉が落ちる事から「家系が絶えない/子孫繁栄」という意味です。
- 伊勢海老
海老の丸みを帯びている形から「腰が曲がるまで長生きする」という意味があります。
一般的な鏡餅の飾りの他に昆布や串柿などあまり見かけない飾りがあるのですね。
まとめ
今回、鏡餅のするめや昆布の飾り方などについて紹介しました。
鏡餅は、地域ごとに飾る種類が異なります。
昆布や海老などおせち料理で使われている食材が鏡餅でも使えるとは驚きですね。
鏡餅に食材を使うのは、もったいないとも思ってしまいますがね。
一般的な鏡餅の飾りも、全く鏡餅としての意味にならない訳ではありません。
個人的に「こう飾りたい」という思いも関係しているのかもしれません。
正月準備で、いつも使わない物で鏡餅を飾るのもいいのかもしれませんね。
今回紹介した飾りの種類は、家にとって良い意味しかないですから。
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