年末が近づくと店や家庭で正月に向けた準備に入ります。
正月準備というと、おせちや飾りなど準備が多いのが大変ですよね。
正月飾りの中でも鏡餅の飾り方は地域によって飾り方が異なります。
関西や関東でも飾る種類や鏡開き等も違うようです。
同じ日本でも東西で鏡開きや飾り方は違うのですね。
一般的な鏡餅の他に、関西・関東の飾り方くらいは覚えておいても損はないでしょう。
義実家や親戚の集まりで、関西や関東の飾りをする事になるかもしれません。
本記事は、関西・関東の鏡餅の飾り方や鏡開きなどについて紹介します。
鏡餅の関西での飾り方は?一緒にある葉っぱや紙は何のためにある?
鏡餅の飾り方は、地域によって異なります。
一般的な鏡餅の他に+α飾る感じが多いです。
関西では、鏡餅の飾りに決まりはないそうです。
一般的な鏡餅に串柿や昆布・するめなどを飾ります。
鏡餅の上に昆布を置き、昆布の上に串柿を置いて一番上に橙を置くという感じです。
一般的な鏡餅というと、餅にミカンといったスーパーで売られているのを見かけます。
昆布やするめなどの飾りは見かけませんよね。
関西では、串柿や昆布など関西以外で見かけない飾りが主流らしいですね。
関東では、シダの葉の代わりにユズリハを使います。あとは、一般的な鏡餅と一緒です。
鏡餅と一緒に飾られている飾りは、家系が平和に繁栄していくために必要な事です。
シダの葉や四方紅などは、家系が繁栄するようにといい意味があるからです。
四方紅:器を紅白紙で縁取る事で「災いを払い一年繁盛する」という意味
シダの葉(裏白):新しいと古い葉が共に伸びてくる特徴なので、「永く繁盛する」という意味
ユズリハ:新しい葉が出て古い葉が落ちる事から「家系が絶えない/子孫繁栄」という意味
御幣:紅白で小さなひし形で連なるもので、「魔よけと四方に繁盛する」という意味
これらは、家系にとって必要な物です。
四方紅や御幣などの紙は、半紙など身近な物で代用してもOKです。
代用でもいいので大事なのは、きちんとした鏡餅を飾る事ですね。
関西や関東に嫁いだ人は、義実家等に鏡餅の飾り方を聞いておいた方がいいですね。
関西の鏡餅の鏡開きの時期や飾りの捨て方は?
関西の鏡開きは、1/15までとなっています。
基本的には1/11までとなっていますが、11日でも大丈夫です。
ちなみに、関東では1/11まで飾ります。また、関西でも京都では1/4と早いようです。
鏡開き後は、木槌などで割って食べます。
包丁などの刃物を使うのは、切腹を連想させるので禁止になっています。
鏡開き後の鏡餅の処理は、捨てずに食べましょう。
神様へのお供え物として飾るので、鏡餅には特別な力が宿っていると言われています。
その鏡餅を捨てるのは、神様に対する失礼な行為とみなされます。
その餅を食べる事で「無病息災に繋がる」そうです。
ただ、食べる際に包丁は使わないでください。
柔らかい鏡餅は手でちぎり、硬い餅は水につけたりレンジで温めたりします。
レンジなどで柔らかくしたら手でちぎります。
神様にお供えした食べ物ですから、縁起の良い食べ方をした方がいいですよ。
手でちぎった餅はお雑煮や焼いたりして食べるのは多いですね。
橙やミカンも食べられるなら食べてしまいましょう。
食べた方がいいですが、中にはカビてしまい食べられない人もいます。
食べられない場合の捨て方についても紹介します。
鏡餅を捨てる際は、そのままゴミ箱に捨てないでください。
鏡餅を白い紙で包み、塩を振って清めてゴミとして捨てます。
自宅で捨てるほかに、どんと焼きに出す方法もあります。
ただ、市販の真空パックに入っている鏡餅は、どんと焼きに出さないでください。
真空パックに入ったまま燃やすと有害物質を含む排ガスが出てしまいます。
有害物質は近所迷惑になり、健康面にも悪いです。
ただ、プラスチックを燃やしていい所もあるので主催地域の決まりを確認しましょう。
まとめ
今回、関西・関東の鏡餅について紹介しました。
東西で鏡開きの時期や飾り方が一般の飾りと若干違うのですね。
一般的な鏡餅+αで縁起物を飾る変わった感じですが、東西では主流なのですよね。
私も今まで鏡餅というと市販の鏡餅のイメージがありました。
しかし、東西の鏡餅の飾り方を知った際は、様々な飾り方があるのだと驚きました。
関西・関東方面に嫁いだ人は、その地域の鏡餅の飾り方を知っておく必要があります。
知らないで嫁ぐと正月準備の時に嫌味を言われるかもしれませんしね。
今回紹介した飾り方は、関西・関東全域で浸透されているわけではありません。
地域により飾り方が違う場合があるので、常識として知っておいてもいいでしょう。
嫁いだ先の姑や近所に聞くのがいいですね。
今回紹介した事を正月準備の際に参考にしてみてください。
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