なかなか、最近、ご近所付き合いがなくなりつつある都会ですが、
中にはまだまだ、ご近所付き合いなしにはやっていけない地域も
たくさんあります。
そんな中で、たくさんのわらびをもらったからと言って、
隣の家からおすそ分けで、わらびをたくさんもらってしまった。
という主婦の方もいるでしょう。
春の山菜の中でも、ポピュラーな部類のわらびですが、
あく抜き方法もわからない方も当然大勢います。
また、わらびの中には毒性があるため、きちんとあく抜きをしないと、
将来的に危険になる可能性も考えてしまうと、調理するのも、
戸惑ってしまう事でしょう。
では、毒性を消すために、あく抜きをちゃんとするにはどうしたらいいのでしょうか。
わらびのあくの毒性☆あく抜きはミョウバンか重曹?成分で使い分ける
春の訪れを教えてくれる、わらびですが、
実は生で食べるとちょっと厄介な毒性が含まれていることがわかっています。
チアミナーゼとプタキシロイドの2つの成分の毒性を持っているのです。
チアミナーゼ:これを体内に取り入れると、
体内のビタミンB1が破壊されてしまいます。
プタキシロイド:発がん性物質でありますが、
人間に対する発がん性については不明確なことが多く、
動物実験では、発がん性が認められているので、
人間にもガンの発生が認められる可能性があることになっています。
そうなると、かなりあく抜きが重要な要素となりそうです。
わらびのあく抜きには、ミョウバンや重曹が良いとされていますが、
この場合では、どちらを使用するのが正解なのでしょうか?
ミョウバン:弱酸性
重曹:弱アルカリ性
となっているので、どっちを使っていいのかわからないですよね。
中には、ミョウバンと重曹を同時に鍋に入れて、
わらびのあく抜きをしているサイトもありますが、
ミョウバンと重曹を入れると中和してしまうのでは?
ともかんがえられますが、あく抜きが完全にできています。
わらびに含まれている成分の多くは、葉酸とビタミンB2です。
その他にも、ビタミンE・食物繊維・亜鉛・鉄分なども含まれています。
重曹は弱アルカリ性であることから、水溶性の成分は溶けだしてしまいます。
それを、押しとどめる役割で、弱酸性のミョウバンを投入しているのでしょう。
わらびのあくの抜き☆やり方解説☆重曹は掃除用がお得!値段の比較
わらびのお浸しや天ぷらなどは、
ほろ苦さを感じながら春の息吹を感じるのが風流って気がします。
調理状態にするまでの中で、
わらびで一番重要なのが、あく抜きなのです。
あく抜きをしないで、わらびを食べると、
確実に中毒症状が出ますから、あく抜きはちゃんとしましょう。
わらびのあく抜きで、ミョウバンがいいのか?それとも重曹がいいのか?
と考えてしまう方もいるのではありませんか?
実は、ミョウバンでも、重曹でも、わらびに対しては、
あく抜きができるのです。
家庭の冷蔵庫の中にある方を使ってください。
ミョウバンと重曹ではあく抜き方法が違うのか疑問に思う方も
いるでしょうが、同じやり方で、問題ありません。
わらびのあく抜き方法
1.もらったわらびの重量に対して、ミョウバンまたは重曹を1/10用意します。
2.わらびが確実に浸るほどの鍋を用意して、中に水を入れます。
3.水が沸騰したら、中にわらびとミョウバンまたは重曹を投入します。
4.あく抜きをしながら、わらびの硬さをみて、好みの硬さになったら、
火を止めて約1日放置します。
5.後は水洗いをするだけで、あくは完全に抜けている状態になります。
ほぼ、1日仕事という事になりますが、
おいしく食べるための下準備と思えばいいのではないでしょうか。
重曹には2種類のものが存在しているのをご存じでしょうか?
食用と掃除用があるので、間違って掃除用であく抜きをしてしまう可能性も
あります。
掃除用の重曹は、純度が低いために、完全にわらびの、
あく抜きができているのかが、微妙なところになってしまいます。
何度もあく抜きをすることになると、わらび自体が、
溶けだしてしまう可能性もあるので、重曹は食用を使うのがベストです。
食用の重曹でも、掃除するのには使用することができるので、
掃除用重曹を購入せずに、食用の重曹を購入しておけば、問題ないでしょう。
まとめ
わらびの中にある毒についてや、あく抜きの方法などを紹介してきました。
なかなか、山菜を食べる機会が少ないだけに、
どんなものであく抜きをしたらいいかなど、わからないことが多いですよね。
ちゃんとあく抜きすれば、体に対しての中毒症状は出ませんから、
あく抜きの方法をこの機会に、ぜひ知っておいて損はないでしょう。
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