お正月にはイメージの強い門松。
これが自分で作ることができるって知ってましたか?
今回は門松の正しい作り方や意味についても
ご紹介していきたいと思います!
門松を斜めに切る理由って何?案外知られていないその理由とは
まずは、門松を飾る理由などについてご説明していきます。
門松を飾る理由は、1年の幸福をもたらしてくれる神様に
家にきてもらうための目印として飾ります。
1年の始めにその年の幸せを願う、
そんな縁起の良い飾りです。
その他にも、長寿を願うという意味や
歳神様が降りてこられたあとに、
宿る依り代になるものと言われています。
門松は、その理由から歳神様が宿っている場合があるために
処分の際には気を付けなくてはいけません。
門松を飾るようになった経緯は、
平安時代にまでさかのぼります。
宮廷儀式に小松引きというものが行われており
それが原点となって現在門松を
飾るというものが出来上がりました。
ちなみに現在なじみのある門松には竹が使われていますが、
竹を使うようになったのは室町時代ごろから。
それまでは松を使っていたそうですよ!
なぜ竹に変化したのか?というと
竹を使う理由としては、
竹は万代をふるものとして長寿を願うという意味や
竹の成長が早いことから生命力の象徴であり、
繁栄の象徴として竹が選ばれました。
竹に変化した室町時代の当時は、
竹のみのシンプルな飾りだったそうですが、
現在では装飾として梅や葉牡丹などが一緒に飾られ
種類も豊富になって、飾っていて
彩りのあるものになっていますね!
門松には装飾以外にも
切り口の形が2種類あるのをご存知ですか?
写真などでもよく見る門松は
斜めにカットしてある竹を使っていますね。
その他にまっすぐに切った竹で作った門松もあるんです。
まっすぐ平行にカットされた竹で作った門松を
寸胴と呼びます。
実はこちらの形が本来の形なんです!
歴史の中で変化していき、現在に多くみる
斜めカットの形になりました。
そしてその斜めにカットされた竹を使った門松を
「そぎ」と呼びます。
節の部分を少し含めて切ると、切口が笑った口のように
見えるため縁起が良いとされています。
この門松ができた由来は、戦国時代にまでさかのぼります。
徳川家康と武田信玄が戦った三方ヶ原の戦いで起きた出来事。
この戦いの際に、武田信玄は徳川家康に全く勝てず浜松城に
逃げ込みます。この時に武田信玄が
「松枯れて竹類(たけたぐひ)なき 朝かな」
(松は家康の呼び名、竹は武田を意味しています。
武田は今後も反映していくという意味の歌を贈った)
すると徳川家康が
「松枯れて武田首なき 朝かな」と返したそう。
言葉は似ているが、真逆の意味を表したというこのことから
竹を武田の首に見立てて斜めにそぎの形で
切り落としたということから、そぎの切り口ができた由来だそう。
本当に縁起もの!?と思うシナリオで驚きですが、
こんなことから門松の原点がうまれたんですね。
門松を手作り!100均の商品が意外と使える!
では理由がわかったところで、門松を作ってみましょう!
門松はむずかしそうに思いますが、
意外と100均などで材料が揃います。
本格的な正しい作り方をご紹介します。
まず必要な道具は
- 青竹
- 松
- 南天
- 梅
- むしろ
- ひも
- ペール缶
- お正月飾り
作業の方法は、
- 竹を斜めになるようにカットします。
- 3本ずつひもでくくります。
- むしろをペール缶にあわせて余る下部分を折り曲げます。
- こちらもヒモで固定します。
- まとめた竹をいれ、余った部分には木材などを詰めて隙間を埋めます。
- 松を下の木材が見えないように飾り付け、
その他の梅などを差し込んだら完成です 。
この本格的な仕様だと、100均では揃えることができませんが
ご家庭の玄関先などにちょこんと飾る
小さなものであれば100均一で作成可能です。
細い竹をのこぎりなどでカットし、
3本束ねたところに飾りを入れくくります。
そうすると竹の下の断面は垂直なので
ペール缶などがなくともしっかり立ってくれます。
こちらの作り方だと、折り紙などで飾りを作っても
可愛くて良いと思います!
まとめ
今回は門松について由来と作り方を説明しましたが、
門松の由来には驚きですね。
そんなに前からあったものであったことや、
武田信玄の首をそぎ切るという意味で現在の門松に
至っていることが印象的です。
どういう理由にせよ、お正月の縁起物ですので、
ぜひとも材料を集めて飾ってみてはいかがでしょうか?
意外と簡単にできますし、
私自身も小さいものを毎年手作りしています。
ぜひ、お試しくださいね!
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